こんにちは。みけです。
子供を産んで復職した直後は、時短勤務を選択される方も多いと思います。
最初この制度について知った時は、
「早く上がれるなんて、最高!」「時短だったら育児とも両立できそう!」「制度が設けられている期間分は目いっぱい時短とるぞ~!」
なんて、夢と希望に満ち溢れていたかもしれません。
でもその時短勤務、いつまでとりますか?
ほんとうに制度上限までとりますか? とりたいですか???
確かに、時短勤務だと働く時間が短くなるのでその分家事育児に割り当てる時間が持てます。
これはほんっとうに素晴らしく有難いことで、メリットもあげればキリがないくらいあります。
そう、家庭の視点では、良いことづくめな時短勤務。
でも、キャリアの視点では、どうでしょうか。
「働く時間が短くなるのだから、そりゃデメリットもあるでしょ」というところまでは誰もが感覚として持ち合わせるところだと思います。
だけど、もっとリアルな話は、体験してみないと分からない部分も多いと思います。
本記事では、時短勤務を約2年取得した私の経験を踏まえて、家庭・キャリア・本人(私)にとっての、メリットとデメリットのリアルを綴ります。
Contents
仕事と育児両立のための最強武器、時短勤務。その実、良いことばかりじゃなかった!
私の会社は制度上は子供が小学生に上がるまで時短勤務を取得することができます。
会社が制定した制度であり、それを武器に採用でアピールしたり企業ブランドを高めたりしているのだから、利用すれば良いと思っていました。仕事とプライベートを健康的に活き活きと生きるためにも上限ギリギリまでとりたいと、復職当時は思っていました。
思っていた・・・・・・・・のだけども。
時短勤務って、確かに家庭や自分に費やす時間が持てるという絶大なメリットがあることはそうなのですが、けっこうなデメリットもあったのです。
時短勤務のメリット
まず、メリットからお話しします。
そりゃそうでしょ、というものばかりかもしれませんが、実体験として、これ本当にかけがいのないメリットだと身に染みて感じています。
なお、以下の記載は時短勤務×子供2人×祖父母不在×家事代行利用の我が家のケースであり、家事全般を自分でやる場合や祖父母支援がある場合等、個々人の事情によって違いが出てくることはご承知おき下さいね。
はい、それでは見ていきましょう。
- 子供と丁寧に向き合う時間が持てる(しかもおだやかに!)
具体的に言うと、子供のたどたどしい話に対して一旦作業を止めて目を見て話を聞き返答する、抱っこやギューの求めにゆったり応える、絵本を読んであげる、子供の顔をただしばらく眺める(笑)、といったようなことができます。
幸せだな、と感じる瞬間です。 - 夫婦関係が良くなる
忙しくて余裕がなくなると、人間、どうしても相手を思いやったりサポートしたりすることが難しくなりますよね。
1日24時間しかない中、仕事の時間を短くすると、その分心の余裕が生まれます。
心の余裕があると、例えば夫が疲れていて担当分の家事に手が回らない時に代わりにやってあげたりできますが、余裕がないと、イライラして「なんでやってないの?」と攻撃的な態度をとってしまったりします。こういった日々のやりとりが夫婦の関係を悪化させていくと思いますが、逆もまた然りで、日々助け合い思いやりを持ったやりとりができると関係が好転していきます。 - 自分の気持ちやキャリアについて思考する時間が持てる
「もっと他に自分に向いている仕事があるんじゃないか」「最近家族を蔑ろにしている」・・・といった「このままでいいのか」という想いを抱えながら、忙しい日々に忙殺されて思考する時間も持てないまま時が過ぎていく・・・という経験をしている人は多いのではないでしょうか。私も忙しく働いていたかつてはそうでした。
だけど、仕事の時間を短くすると、自分の気持ちをゆっくり自問してあげる時間も、少しですが持てます。私は何に焦っているのか、将来は何がしたいのか、今どういう判断をしたいのか、といったことを、ゆっくり自分に問いかける時間って、なんだか自分を大切に扱っているひと時のように思えて、かけがえのない時間だと思うんです。自分のことも、大事にしたいよね。 - スキルアップする時間が持てる
「このままでいいのか」のモヤモヤを解消する有効な手段として、実際に行動に移してみるというのがあります。例えば新しいスキルを習得してみる、とか。でもこの場合、エネルギーと時間が必要ですよね。時短勤務だと、短縮した時間の一部をこういったスキルアップに割くのも一つの選択肢にすることができます。
例えば私はこれまでに、会計スキルとプレゼン資料作成スキルを高めるために業務時間外にオンライン講座や本で練習をしてきました。仕事以外についてっだと子供への叱り方を考え直したいと思い育児本を読み学んだこともあります。 - 家をきれいに保てる→嬉しい気持ちでいられる
いくら家事代行サービスを利用していても、毎日の洗濯や食器洗いに食事やおもちゃの片づけ等、こなすべき家事は毎日発生します。こういった家事にも手が回る時間が確保できるので、家が(ある程度←ここ強調w)きれいに保てます。
なかなかカフェに行く時間も確保できない日々ですが、家がおしゃれ空間になると、自宅のティータイムでも心が潤います。
時短勤務のデメリット
これまで述べたようにメリットばかりのように見える時短勤務ですが、いやいや、こんなデメリットもありました。
- 成長スピードが遅い→10年後が不安になる
当然なんですが、インプットやアウトプットに費やした時間が短い分だけ、成長が遅いです。作成したり読んだりする資料の数や、出席する面談の数、担当する業務内容の数が少なくなる訳で、文字通り自分の2倍(残業時間によっては3倍)の時間をインプットとアウトプットに費やしている同僚と比べると、成長も2倍、3倍と遅くなります。
巷ではよく、時短勤務者の処世術として「人より集中してアウトプットの質・量を上げる!」という戦法が紹介されていますが、現実は、それって、ものすごく難しい。職場の同僚がみなさん優秀で、かつ膨大な業務をさばくために既にMAX戦闘状態の場合、自分の地頭が彼らよりも優秀でない限り、この戦法は通用しないです。。自分が彼らの2倍優秀でもない限り、その人たちの倍のアウトプットを出すなんて、集中力だけじゃ達成できません。。 - 同僚や後輩に抜かれる。やっぱり、凹む。
①の結果、日を追うごとに、後輩と自分との能力差が縮まっていきます。後輩が入社した日時点では、自分がこれまで培ってきた能力分だけアドバンテージがありますが、入社日を皮切りに、1日1日、差が縮まっていき、数年もすると追い抜かれます。同時期に入社した同僚達も、自分よりも先に責任ある仕事を任されるようになります。「自分と同僚とではインプットとアウトプットの量が違うのだから当然の結果だ」「私だって子育てという価値ある仕事をしているんだ」と、頭では分かっていても、それでもやっぱり、凹むものは凹む。私はなるべく、悲しい気持ちは否定せずに、「悔しい、悲しい」という自分を気持ちを認めて受け止めるようにしています。 - 同僚への気配りが、ちょっぴり疲れる
同僚が遅くまで仕事に追われている中、一人先に帰るのはやっぱり申し訳がない気持ちになります。私が同僚の立場だったら、不満に感じるとも思います。
だって、例えば私が1時間残業して同僚の仕事を引き受けたら、その人は1時間早く帰れる訳で。幼い子供がいるのは私だけではないし、主人の帰りを待つペットを飼っている人だっている。旦那さんと二人でゆっくり時間を過ごしたいという気持ちだって、私が子供との時間を大切にしたいと思うのと同じくらい尊重されるべきものです。
なぜか日本では、「子育て」という大義名分だけが特別扱いされているように思います。
まぁそういう訳で何もしなければ不満が溜まっていく状況下、マイナス感情を少しでも抑制するためには何かしらの働きかけが必要です。
私がやっているのは、同僚の残業分を引き受けることができないことに対して申し訳ない気持ちを定期的に言葉で伝えたり(言葉にしないと伝わらない)、成長意欲は持っていることを説明したり、時短とはいえ自分の管轄の仕事を途中で同僚に投げ出すことはしないとか(なのでたまには自宅に持ち帰って子供が寝た後に仕事したりもする)、飲み会には行かないとか(飲む時間あるなら仕事しろって言いたくなると思うので)。。。うーん、こう書くとたいしたことないように思えてきますが、自分の行動ひとつひとつに対して「同僚の立場から見るとどのように感じるだろうか?」と想像し、言葉選びに気を使い、伝える機会を伺って、というのは、実はちょっぴり、疲れます^^;
結論:デメリットとメリット、どちらを優先するかは個人の価値観に依存する。あたなだけのバランスを追求して!
これまで見てきたように、時短勤務にはメリットもたくさんあるけどデメリットもあります。でも人によっては、私がデメリットと認識している点はそこまで大きなデメリットと感じないかもしれません。どれくらいキャリアを積みたいのか、どれくらい子供と一緒に過ごしたいか、家事育児のサポート体制はいかほどか等によって、時短勤務を短く切り上げるのか、長く継続するのか、そもそもとらなくて良いのか、判断が変わってくるところだと思います。
価値観や家庭事情はほんとうに人それぞれで、同じ人は一人としていないと思います。
あなたの人生なのだから、あなたの価値観を実現させることが、1日1日を幸せに生きることに繋がると思います。
ぜひ、あなたにとって、正しい選択をして下さいね。
今回の記事はここまでです。それでは、また!
コメントを残す